たのしみは。
昨晩のご飯では魚を焼いた為、部屋がしばらく魚クサくなっておりましたので、しばらくは窓開けて換気扇を回しっぱなしにしておりました。
なかなか強烈で頑固なニオイだったようで、しばらくは鼻をくんくんとさせていました。
齢40を越えるとお肉もよろしいですが、魚はなおよろしいと思い始めるものではございませんでしょうか、時折無性に魚を頂きたくなるものであります。
その度に、ニオイに悩まされては敵わないと、少し控えるべきかと思いました。
加齢臭の気になってくる齢を迎えた自分としましては、部屋くらいは良いニオイでいたいものだと考えております。
本人はおじさんクサイ、部屋は魚クサイとなりますと、メインが女性接客する仕事者としては及第とは言えませんでしょう。
実はそういうことに対しては非常に神経質。
そういったものが中年の悩みどころではないでしょうか。
若ければ若いなりの悩み、中年になれば中年なりの悩みがあるものでございますね。
ときに私には、火の入った魚を食べたとき、いつも思い出す歌がございます。
それは
たのしみは まれに魚煮て
児等(こら)皆がうましうましといひて食ふ時
橘曙覧
と、こちらでございます。
これは座右の銘とでもいうのでしょうか。魚を食べる時以外でも、時折この歌を思い出しては、子供たちのハムハムしている姿を思い浮かべるのが、私は至極幸せであります。
まして、自分が調理した食事のときは、美味しいか?美味しいか?と何度も聞いてしまうのが常でありました。
子供たちが美味しいというと、また作ってやろう、今度はこうしてやろう、ああしてやろうと、次の料理のことを考えてしまうのが、親というものでしょう。
子供たちの食べている姿を見ていると、自分は食べずとも腹が膨れる思いにもなり、実際に、自分はそれで腹七文目でも八分目でも満足していたような気が致します。
それと、子供たちの寝ている姿も、私は好きであります。
これまた語ると長くなります故、また機会がありましたらその時に。
新北海道スタイルに則って、気をつけながら営業しております。
髪を切って、日常に華を。
武田
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